人物ファイル

縄文ふるさと大使に任命されました 美咲 さん

美咲 さん

1985年9月4日、長野県松本市に生まれる。2003年2月(当時17歳)、自分で作詞作曲をはじめ松本駅前路上にてライブ活動を開始。その独自の世界観と歌詞、歌声が噂になり2004年4月自作曲「~地球(テラ)~」が世界180ヶ国に広がるアースデイネットワーク・earthday.jpの公式ソングとなり、以後、全国各地でライブ・コンサートを行なうようになる。日本古来からの生命観、宇宙観、自然観といったテーマ性を現代的な歌として表現するスタイルは今までになかった独自性と輝きに満ちている。2006年から太陽光(自然エネルギー)で自家発電した電力を使った新しいLIVEスタイル「光合成 LIVE」を展開。そのほか日本文化を辿り、全国の遺跡、史跡、文化財・文化施設などでも積極的にコンサートを行っている。2011年7月に松本で開催された第23回国連軍縮会議記念事業では核兵器廃絶の願いを込めた「祈り鶴」を披露、2012年長野技能五輪・アビリンピック2012 公式テーマソング「虹のチカラ」の作曲と歌唱を担当する。
2013年茅野市から縄文ふるさと大使に任命された。
ホームページ http://www.megami-music.com
ブログ http://www.misakix.jp

しんと静まり返ったステージ
聴衆の前で美咲がスッと息を吸う
その刹那、彼女から目を離せなくなった。

貫いた想い

幼い頃から歌が大好きで、ずっと歌を歌えればいいなと思っていたんです。とにかく歌に触れていたかった。そんな想いを胸に音楽大学への進学を考えていた矢先に家庭の事情から進学が困難になり、歌う自分自身すら見失いかけていた時に転機が訪れました。
たまたま友達から誘われて聴きに行った駅前での路上ライブ…そこで私が目にしたのは脇目もふらず一心不乱にギターをかき鳴らす男性シンガー。彼に見失いかけていた”歌う自分自身”が重なった瞬間、
「私にも歌わせて下さい!」と声をかけていました。
シャッターが降りたお店が並ぶ夜の松本駅、ギターももたずアカペラで。それが私の最初のステージでした。

飛び込んだ先に

私は特別じゃないと思うんです。みんなにもできるんだよって。目の前にやりたいことがあるのに”できるわけない”って諦めている人を見るとすごくもどかしくなるんです。やりたいという想いがあるなら、とにかく飛び込んで欲しい。
私も飛び込んだ一人だけれど、今こうして歌っていられるのはきっとその時があったから。やりたいことがあるのに壁があると悔しいですよね。でもその悔しいという気持ちを忘れないで下さい。きっとあなたの壁を乗り越える力になります。だって私の原動力もそこにあるんですから。

満月からの招待状

不思議なんですけど、私の歌う歌って恋愛とかじゃなくってすべてが自然とか宇宙とか太古の人々への尊敬の念を歌ったものなんです。でもそれって自然豊かで太古のロマンが溢れる信州に生まれた信州っ子の宿命なのかもしれませんね(笑)
自然の中で歌ったり、諏訪大社で歌ったり、そうかと思えば黒曜石親善大使を始めいろんな活動をしているので、「美咲って何者?」って思われちゃうことも多いんですけど、根本にあるのはみんなの人生を美しく咲かせたいという想いなんです。
毎月満月の夜に開催している満月ライブもその想いから続けています。満月の夜は自然のエネルギーが満ちて誰かと何かをわかちあうのにとてもいい日だと言われてるんです。
八ヶ岳山麓に囲まれ自然豊かな私たちのふるさと。その良さをライブを通して、ともに歌って、ともに笑って地元の人に知ってもらい、わかちあう。みんなで作り上げていくステージ…それが満月ライブなんです。

先人の想いを紡ぐ

「八ヶ岳山麓は一万年もの間戦争が無かったらしいんです。自然と共存しながら、周りの人々と助け合いながら。その素晴らしさを地元の人にこそ知ってもらい誇りに思って欲しい。そしてそこから大切な何かを学べるのではないでしょうか?そこで今回任命していただいた縄文ふるさと大使に関しては縄文文化を通して女性としてのまちづくりを発信していきたいと思っています。柔らかさや優しさをもつ女性が生き生きと輝いている、私はそんな女性がもっと増えていけばもっとまちの雰囲気も良くなると思っていて、そして、それを象徴するのが縄文のビーナスなんじゃないかなと思います。」

そして彼女が奏で始める…

ぐっと引き締まった空気を切り裂く彼女の一声は木遣り唄だった。熟年の歌い手すら飲み込む様なその力強くも透き通るような声は、まるで研ぎ澄まされた古の刀の様に雰囲気を鋭く切り裂いた。
しかし彼女の語り口調の雰囲気はその奏でる曲とはまるで異なり、奏でる唄が夜空を照らす月ならまるで穏やかな昼下がりの木漏れ日の様な心地よさすら感じさせた。
「みなさん一緒にかけ声をお願いしま〜す」木遣り唄の前に聴衆へのお願いだった。あの穏やかな笑顔で頼まれて断るものは一人もおらず皆素直に彼女の合図にかけ声を合わせ「よいさ〜よいさ〜」。会場がひとつになった瞬間だった。

華奢な体からは想像もできない様な歌声と発せられるパワー、そしてまっすぐに前を見据えたその眼差し。彼女がこの地から感じ汲み取って発している縄文の時代から続くパワーそのものではないだろうか。
もし道に迷ったり、後一歩が踏み出せず躊躇していたら、あなたの足下を照らす月光が道標になるのかもしれない。その時は是非、満月ライブに足を運んでみて欲しい。

満月ライブ.info
毎月満月の夜にかんてんぐらで開催!
詳細はHPとブログでチェック!!

  • 茅野市役所にて縄文ふるさと大使任命式(2013.7.4)

  • 透き通るような笑顔

  • よいさ〜よいさ〜

Bookmark the permalink.

vol.2「人物ファイル」 の関連記事