人物ファイル

茅野市の温泉療養指導士 森田くに子 さん

女子必見!!「今日からなれるぷり肌美人」

看護師
下伊那郡出身で約30年前に茅野に移住。
5年前、自身の怪我をきっかけに温泉療養
と出会い温泉療養指導士の資格を取得。
今年の6月には温泉保養地の視察で
ドイツとオーストリアに出向く。

10月です。読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・・色んな秋があるけれど、
この季節は紅葉を眺めながら露天風呂でまったりしたいですよね。
でも、その前に、温泉療養指導士の森田さんに色々聞いてみましょう。

温泉の正しい入り方ってあるの?

まずはゆったりした気分で出かけましょう。入る前はかけ湯を行い、湯につかる時間は20分程度で、入浴回数は1〜3回程度を心がけてくださいね。長風呂や温泉の入り過ぎは湯あたりの原因になってしまいます。そしてNGなのはお酒を飲んだ直後の入浴です!せっかくの温泉効果が台無しになってしまうどころか、体にもお肌にも悪影響になってしまうので絶対にやめましょうね。

入浴後に気をつけたいことは?

入浴後には十分な水分補給をとりましょう。コップ一杯程度の水でかまいません。
ここで温泉裏技その1を教えますね。

「温泉に入る前に水を一杯、出てから一杯!」これでより温泉の効果が倍増します。入浴後の飲み物は水以外にもビタミンジュースや牛乳などもいいんですが、せっかくお水が綺麗な八ヶ岳山麓なのですから、やっぱりお水を堪能しちゃいましょう。
この辺のお水は良質な環境に恵まれています。

そして、温泉裏技その2

「入浴後10分以内に肌の保湿」体の内からだけじゃなくって外からもしっかり水分補給を心がけて!
そして心身ともにゆっくり休息をとりましょう。

温泉から出た後はシャワーで流さない方がいい?

確かに流さない方が薬効成分は長持ちしますが、大きなお風呂から出た時、流さないと何か気持ち悪いという人もいますのでそれは個人の好みでOKです。湯のかけ口からの湯を上がり湯に使う方法もあります。ただ稀に、人によっては肌トラブルが出ちゃうこともあるので、その時はシャワーか水でしっかり流しましょう。

温泉が髪に良くないって本当?

泉質によっては染色した髪の色が落ちやすいということもあります。人の髪は弱酸性なので。悪いというわけではないのですが、ちょっと注意した方がいいですね。

どうして温泉でぷり肌美人になれるの?

温泉によっては化粧水や化粧品の原料になっている成分が豊富なものもあるので、それがあなたをぷり肌美人へと導いてくれるんです。
酸性の温泉の成分は肌に悪い…なんて思っていませんか?実はこれらの成分お肌の古い角質をはがしてくれるんです!ただし、しっかり角質を落とした入浴後は保湿をお忘れなく。

森田さんオススメの温泉を教えて!

それは教えられません。意地悪しているわけではありませんよ(笑)。温泉はその人の体質やフィーリングによって違ってくるんです。だからいろんな温泉に入ってみてください。そして自分のお肌や体と相談してベストな温泉を見つけることも大事です。きっとお気に入りの場所が見つかります。

 

魅力的な八ヶ岳高原エリアの温泉

見渡せば、みなさんの周りには色んな温泉があると思うんです。長野や山梨には、他の地域の人たちが羨むくらいたくさんの温泉がありますよ。そんな魅力的な場所を地元の人がわかっていないなんてもったいないと思いません?
更に多彩な泉質を誇る温泉とすべて源泉を利用しているという成分の純粋さ、そしてそれを維持できる豊富な湯量も魅力なんです。
でもすごいのはそれだけではありません。長野や山梨の中でも、八ヶ岳高原エリアのとびっきりの魅力は、高地っていう環境!空気が澄んでるだけじゃなくて、空気が薄い。そうなるとちょっとした運動でも有酸素運動になるんです。滞在するだけで、健康になれる要素がいっぱいです。
そして悪者にされがちな紫外線ですが、実は紫外線が強いことによって骨粗鬆症予防や殺菌効果があるとも言われています。実は私も以前は喘息と慢性皮膚炎があり、いわゆる虚弱体質でした。今では、すっかり快くなりました。これも澄んだ空気と適度な紫外線、そして、この地で穫れるおいしい作物のおかげかもしれません。
みなさんにも、こんな最高の身近な温泉地を堪能してもらいたいなと思います。

予防医療の場として

実は私、昔から温泉に詳しかったわけではなくて、怪我の療養の為に温泉を活用したことがきっかけだったんです。
そして温泉療養指導士として、一番大きな転機となったのがドイツとオーストリアへの視察です。特に日本との大きな違いを感じた事は温泉療法が医療の一つとして認められていることでした。
ドイツやオーストリアでは一部の医療において、温泉と環境という部分が重要な要素となっています。環境や特性を理解した上で、その土地の良さを最大限に生かし、以前から町づくりや医療の分野でも活用しています。日本でも以前から実践されていたことが沢山あることにも気が付きました。
そして何より驚きなのが、ドイツやオーストリアの気候や風土が八ヶ岳高原エリアにそっくりだったこと!つまり温泉や高地を利用した健康づくりが、私たちの身近な場所で可能なんです。
案外、皆さんの足元にお宝がいっぱい眠っています。今ある自然や温泉等を大切にして守りつつ、もっとこの地の自然や歴史、温泉の魅力を誇りに思って活用していくことが健康ぷり肌美人になれる秘訣かもしれませんね(笑)。

  • ドイツのミュンヘン空港から南へバスで2時間。雄大なアルプスが広がる高山気候を活かした自然療法の地、ガルミッシュパルテンキュルヘン。

  • 地下1,000mから湧出する温泉を活用した保養地、ドイツのバードフィッシング。

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